20代で7社の転職を経て企業再生の中の人のブログ(旧:AB型企業内自由人ムライの万華鏡)

大手シンクタンクやWebサービス会社、外資系コンサル戦略部門を経て、今は流通業の再生に中の人が日々の日常について話します。尚、本ブログの投稿内容は会社とは一切とは関係なく、一個人の見解として記述いたします。

百考は一行にしかず

近況 

今日も
「伝わる資料」を効率的に作るための考え方と方法
に関するセミナー準備を進めています。

メールアドレスも新設しましたので、こちらで
コメントで記入しづらい方は、
seminar@muraiyosuke.com
までご連絡頂ければ幸いです。

今日の本題

あるシステム開発で起ったこと

いま、会社でシステムの開発をしているのですが、
その運用方法を設計していました。

まだ、物が出来上がっていないので、自分たちが
ざっくりと定めたシステム要件のイメージに沿って
あーでもないこーでもないと考えながら時間を費やしていました。

ところが、素晴らしいエンジニアの方が、
軽い試作版を作ってくれたので、それをいじってみると
いっきに制限させるべき機能や運用上の注意ポイントが
明確になり、数十時間検討していたものが、二時間で
おおよその結論が出るようになったのです。

分からない事を想定して考えるのは難しい

思考を生業としている部分がある
シンクタンクでコンサルティング業務を行っていたので、
「考える」ことは大事だと思っています。

何も考えずに軽卒な行動に出る事も望ましいとは思いません。

しかし、そんなコンサルタントの方々も
ただ机に向かって黙々と考えている訳ではありません。

「百聞は一見にしかず」ということで、
現場の方々に合いに行って現状を知る事で
問題点を洗い出すことができ、解決策も提示しています。

しかし、こうして練りに練って考えた経営計画に対して
「想定外」の事態が発生し、計画通り実行されない事も良くあります。

このように将来何が起るか分からないことを
想定して考えるというのは頑張っても精度を
上げるのは難しい部分があると思います。
(*未来を見抜く天才的な方も中にはいらっしゃるかと思いますが) 

体験して修正する

ならば、どうすれば良いかとというと、
実際に体験するのが早い
ということにつきるのかなと思います。

今回のシステム開発のようにさっさと試作品を作ることで、
問題点と想定と異なっている事を発見し、「思考や計画の穴」を保管する
ことが出来るようになるのかなと思います。

序盤にも出てきた「百聞は一見にしかず」を
もじって
「百考は一行にしかず」

のスタンスで物事に取り組むと、より早く、より正確に
得たい成果を得られるのではないでしょうか。

個人的には、十考して一行するぐらいのイメージだと
不要なミスもなく順調に物事が運ぶかなと考えています。

それでは、今日も良い1日を!

今日のまとめ

・事業の計画など、何が起るか分からない状況の中、
 「想定」をして考えることがある

・しかし、運用を初めてみると「想定外」の事態に
 遭遇することが計画通りに実行できない状況が発生する

・このように、分からないことを考えることは非常に難易度が高い

・実際には、行動したり、試作品で体験するなどして
 「計画や思考の穴」を補完した方が得たい成果には早く近づく

・であれば、「百聞は一見にしかず」ならぬ
 「百孝は一行にしかず」のスタンスで物事に取り組むようにしては
 いかがだろうか