百考は一行にしかず
近況
今日も
「伝わる資料」を効率的に作るための考え方と方法
に関するセミナー準備を進めています。
メールアドレスも新設しましたので、こちらで
コメントで記入しづらい方は、
seminar@muraiyosuke.com
までご連絡頂ければ幸いです。
今日の本題
あるシステム開発で起ったこと
いま、会社でシステムの開発をしているのですが、
その運用方法を設計していました。
まだ、物が出来上がっていないので、自分たちが
ざっくりと定めたシステム要件のイメージに沿って
あーでもないこーでもないと考えながら時間を費やしていました。
ところが、素晴らしいエンジニアの方が、
軽い試作版を作ってくれたので、それをいじってみると
いっきに制限させるべき機能や運用上の注意ポイントが
明確になり、数十時間検討していたものが、二時間で
おおよその結論が出るようになったのです。
分からない事を想定して考えるのは難しい
思考を生業としている部分がある
シンクタンクでコンサルティング業務を行っていたので、
「考える」ことは大事だと思っています。
何も考えずに軽卒な行動に出る事も望ましいとは思いません。
しかし、そんなコンサルタントの方々も
ただ机に向かって黙々と考えている訳ではありません。
「百聞は一見にしかず」ということで、
現場の方々に合いに行って現状を知る事で
問題点を洗い出すことができ、解決策も提示しています。
しかし、こうして練りに練って考えた経営計画に対して
「想定外」の事態が発生し、計画通り実行されない事も良くあります。
このように将来何が起るか分からないことを
想定して考えるというのは頑張っても精度を
上げるのは難しい部分があると思います。
(*未来を見抜く天才的な方も中にはいらっしゃるかと思いますが)
体験して修正する
ならば、どうすれば良いかとというと、
実際に体験するのが早い
ということにつきるのかなと思います。
今回のシステム開発のようにさっさと試作品を作ることで、
問題点と想定と異なっている事を発見し、「思考や計画の穴」を保管する
ことが出来るようになるのかなと思います。
序盤にも出てきた「百聞は一見にしかず」を
もじって
「百考は一行にしかず」
のスタンスで物事に取り組むと、より早く、より正確に
得たい成果を得られるのではないでしょうか。
個人的には、十考して一行するぐらいのイメージだと
不要なミスもなく順調に物事が運ぶかなと考えています。
それでは、今日も良い1日を!
今日のまとめ
・事業の計画など、何が起るか分からない状況の中、
「想定」をして考えることがある
・しかし、運用を初めてみると「想定外」の事態に
遭遇することが計画通りに実行できない状況が発生する
・このように、分からないことを考えることは非常に難易度が高い
・実際には、行動したり、試作品で体験するなどして
「計画や思考の穴」を補完した方が得たい成果には早く近づく
・であれば、「百聞は一見にしかず」ならぬ
「百孝は一行にしかず」のスタンスで物事に取り組むようにしては
いかがだろうか