20代で7社の転職を経て企業再生の中の人のブログ(旧:AB型企業内自由人ムライの万華鏡)

大手シンクタンクやWebサービス会社、外資系コンサル戦略部門を経て、今は流通業の再生に中の人が日々の日常について話します。尚、本ブログの投稿内容は会社とは一切とは関係なく、一個人の見解として記述いたします。

事業発展のためには人とお金の問題に正面から立ち向かう

近況

昨日は久々に夜分遅くまで
仕事でした。

あまり長時間労働が
長期化するのは好ましいとは
思いませんが、必要な
タイミングで一気にエネルギー
を投下するのは、
こっちもやりきった感があって
良いですね。

今日の本題

関わっていたプロジェクト

会社の中長期のあり方を最近は
検討していたのですが、
中々難しいことではありつつも
非常にやりがいのある案件でした。

会社が持続的に発展して行くには

・既存事業を維持発展させる

・新しい事業を生み出し成長していく

という両輪をまわし続ける必要が
あると思います。

単一事業でも持続的に発展していく
ことは可能かもしれませんが、
市場シェアの限界、あるいは
技術転換に市場の移行など
そのリスクが非常に高いことが多いです。

そのため、発展した企業の多くでは
次の事業の柱を育てようします。

しかし、これが中々上手くいきません。

突き当たるのは人とお金の問題

次の事業の柱を育てようとすると
必ず遭遇する問題が、

・誰がそれを行うのか

・そのお金は誰が出すのか

といったことです。

これは、どんなに次に
始める事業のアイデアが
良さそうでも遭遇する問題だと
思います。

既存の事業を頑張っている方から
すると、ただでさえ現状が
大変であるのに、エース級人材を
新規事業に引き抜かれたら
たまったものではありません。

また、既存事業に投資出来た
お金が他の事業に使われてしまう、
まだ全然利益が出ていないにも
関わらず同じような給与を
もらっているということに
憤りを覚える方もいます。

一方、異動する人についても
例えばこれまで儲かっていた
事業にいた方だと、
敢えて儲かるか分からない
事業に挑戦する意義が
感じ取れない場合もあるかと
思います。

このように、全社の将来を考えると
すべきことであっても、個々の
組織や人に落とし込んでみると
中々上手くいかないことが
企業においては往々にあると思います。

打破するカギは経営の体制と社風か

この問題については、様々な企業で
長年解決されていないので、一朝一夕の
会いでは中々、打開出来ないと思いますが、
僕としては2つのことがカギになるかな
と思っています。

・経営体制のあり方

・従業員皆経営者の社風育成

1点目については、わりかしこうした
新規事業への投資が上手く行っている
企業を鑑みるとオーナー企業が多い
という傾向があるかなと想い出てきた
こたえです。

オーナー経営者の場合、リスクを
最終的に取っているのは自分という
意識が特に強いと思いますので、
既存事業のメンバーに反対されても
その熱意で新規事業への投資を
実行してしまい成功までこぎ着けて
しまうことが出来るかなと思います。

あえて平易にいえば、トップダウン
組織を構築するほど、こうした
活動はしやすくなるということでしょうか。

さて、もう1点の社風づくりですが、
こちらは口でいうのは簡単ですが、
実際に文化を醸成するのには非常に
長く険しい道のりがあるかと思います。
(ここについては、業績評価制度の
 運用も絡んでくると思いますので、
 詳しい話は省略します。)

しかし、結果として従業員全てが
経営者目線を持つ事が出来れば、
会社の持続的な発展のために何が
必要か一歩引いて考えることも
出来るようになり、個人的な組織の
利害を超えて、新規事業への挑戦が
促されるように思います。

そうした、挑戦を応援する風土づくり
も合わせて必要になりそうですね。

一個人に落としてみると、経営者
目線を常に持つことが出来れば、
新規事業に挑戦するチャンスは
増えてくるかもしれないですね。
(そう出ない環境であれば、
 周りに挑戦する人が少ないので)

あまりまとまりが無い感じですが、
何かヒントになれば幸いです。

それでは、明日も良い1日を!

今日のまとめ

・企業の持続的成長には
 既存事業の維持発展と
 新規事業投資の両輪を
 まわすことが欠かせない

・しかし、新規事業へ
 投資するにあたって
 遭遇するのが「人」と「金」
 の問題

・全社的に新規事業の
 必要性を言葉では
 理解出来ても個々の組織の
 利害を考えると「人」と
 「金」を手放せないもの

・そうした、問題を打破するためには
 ・経営の体制のあり方の見直し
 ・従業員皆経営者の社風づくり

 があり得るのではないか