20代で7社の転職を経て企業再生の中の人のブログ(旧:AB型企業内自由人ムライの万華鏡)

大手シンクタンクやWebサービス会社、外資系コンサル戦略部門を経て、今は流通業の再生に中の人が日々の日常について話します。尚、本ブログの投稿内容は会社とは一切とは関係なく、一個人の見解として記述いたします。

一番下手なプレイヤーがチームの質を決める

引き続き募集中です

10月26日(土)の13時半よりセミナー開催いたします。
「伝わる資料」を楽してつくる実践型セミナー

会場手配など着々と準備が進んでいます。
ご質問等も受け付けておりますので、いつでも
こちらまでご連絡ください。

近況 

本日はランチの時間にセミナー予定会場を内見してきました。
アットホームな感じで良い雰囲気でしたので、前向きに
検討を進めたいと思います。

今日の本題

恩師の言葉

あまりにも体がこわばっていたので、会社にある
マッサージチェアを使っていました。(さぼってはいませんよ!)

今、人材領域の業務もやっているせいかもしれませんが
組織というキーワードから中学校時代の恩師の言葉が
ふと頭をよぎりました。

「一番下手なプレイヤーがチームの質を決める」

(中学時代の記憶なので言葉の正確性はご了承ください)

当時、中学校のバスケ部で鬼のように怖かったコーチが
練習に破棄が無いときに繰り返し伝えたメッセージでした。

幸い補欠に入れた1年生の僕は先輩たちとの練習についていくのが
精一杯で、コーチの言葉の意味など全く理解していませんでした。

まずは、選抜選手の力を上げていくのが先だと生意気にも思っていたものです。

しかし、僕が引退するときに初めてこの意味を多少なりとも
理解できるようになりました。

僕らの代は、最終学年の時恩師のコーチから新しいコーチになりたての
新生チームで、序盤の駆け出しこそ良かったものの、最後の大会は
1回戦負けの弱小チームでした。

一方で、恩師が最後に見守ったチームは、序盤こそ勝てない戦いが
続いたものの、最後の大会では連戦連勝を重ねていったのです。
(それでも上には上が言て、世の中恐ろしいなと痛感したのですが)

この差は、何だったかというとチームの前線で戦う選抜選手の
気に入れ具合の差だと思うのです。

「あれっ?結局下手なプレイヤー関係なくない?」と思った方も
いるかと思いますが、これにはカラクリがあります。

一番下手なプレイヤーのレベルを底上げしようと意識を
持って選抜選手が練習に取り組み、それに補欠や試合には出れないメンバーも
影響されます。

そして、彼らが追い抜こうと必死にやる環境が生まれ、
結果としてスタメンの選手たちはより集中してバスケットボールに取り組み、
その必死さが決まるか分からないシュートをゴールに入れ込むという結果に
繋がったのかなと思っています。

そんなことを、大学生の時に言ってのけたコーチは、今振り返っても
見識の深く、胆力のある方だと痛感します。
(自分が大学生の時と比較するとあまりにも恥ずかしい。。。)

企業の競争力を決める要因も実は同じでは?

そんなことをふと思い出しながら、これまで勤めてきた企業や
コンサルティングや営業のお客様をふと思い出すと
恩師の言葉がそのまま当てはまるのではないかなと思います。

 業績の良い企業というのは、現場の方まで売り上げ目標達成や
利益率改善、業務効率改善など血眼のようになって取り組んでいます。
(強迫観念までいってしまうと行きすぎかとは思いますが)

一部の企業ですと「Up or Out」ということで、強制的に
組織の底上げを図る企業もありますね。

結局、トップの方々や中間管理職の方々が
業績に対して本気にコミットしていれば、その前線の人たちの
成果が上がるためにはどうすれば良いかって必死に考えると思うんですね。

それが、その「気」が実際に現場にもうつり、メンバーの行動や
集中力が変わっていくのだと思います。

100人が本気の会社と10人しか本気の人がいない会社、
どちらが勝つかと言えば、前者と答える方が多いかと思います。

当然、業界の構造的問題で、他業界と比べると成果が
生みづらいという会社もあると思いますが、そういう会社でも
現場のいる方々の「気」もレベルが高くなるような
経営がなされている会社は結局のところは、新しいビジネスを
見つけ出し、業績回復するのではないかなと考えています。

一個人としてはどう活動するのが良いのか

この考えに沿うとすれば、末端にいると感じている
方々にとっては逆にチャンスとなります。

自分たちの質が会社の行く末を担うのですから。

自分たちが頑張れば、周りも負けないよう頑張ります。
その中で切磋琢磨が生まれ、より良い営業手法や業務効率化の方法が
出てくるかもしれません。

その中でこれまであまり日の目を見なかった人が
ひょんな才能を開花させ、スポットライトを浴びることも
あるかと思います。

中間管理職の方であれば、上記のような現象を
どうやったら意図的に起こせるのか真剣に考えれば
仕事の中で創意工夫も生まれると思います。

「一番下手なプレイヤーがチームの質を決める」

個人の励みにもなるし、組織改善にもつながる
深い言葉だなと改めて感じます。

こんな言葉をくれた恩師に感謝です。

それでは、今日も良い1日を!

今日のまとめ

・最後の大会で連勝を重ねたチームと1回戦負けだったチームを
 分けた1つの言葉が「一番下手なプレイヤーがチームの質を決める」

・チームのレベルを底上げしようとスタメンが本気で悩み考えた
 からこそ、その「気」が伝わり、結果としてチーム全体で
 切磋琢磨する組織が出来上がった

・これは企業に置き換えても同等のことが言えると思われる。
 現場の最前線や末端にいる人たちの意識の質が業績に大きく影響を
 与えているのではないか。

・はたまた働く個人でとらえなおすことも出来る。

・自分の質や周囲のメンバーの質が企業の業績を左右すると考えたら、
 今の状況をチャンスととらえることが出来るのではないか